ビス穴をきれいに補修するコツとは?

飲食店のビス穴補修

飲食店の新規開店まえの補修

飲食店のビス穴補修

とある飲食店の新規開店前の補修依頼です。

ビス穴の補修箇所は20ヶ所以上あります。

きれいにビス穴を補修するために絶対にやらなければければならないこと、それは

凸部を無くすことです。

凹部であればパテ処理等により平面にすることが可能であり、平面にさえ出来れば後は色艶を合わせるだけなので、補修も8割方出来上がった様なものです。

穴というからには凹部に決まっているではないかと思われるかもしれませんが、意外と凸部があるのです。

そしてこの凸部を残したままにして色艶を調整しようとしてもきれいに補修はできません。

ビス穴20ヶ所

凸部ができる原因としてビスの打ち込みが浅く出っ張ってしまっている場合があります。これは単に打ち込みが足らずにビスが飛び出てしまっている場合もありますが、何らかの下地の障害によりこれ以上ビスを深く打ち込むことができなかったのでそのままビス頭が出っ張った状態のままになっている場合が多いです。

その他にビスを斜めに打ってしまった結果ビス頭の一部が出っ張ってしまっている場合もあります。

突き出たビス頭は凹ませなければきれいな補修が出来ません。

まず、強度に問題がない様でしたら出っ張ったビスは抜いてしまいます。

抜くことが出来ないビスはハンマーでたたいて凹ますか、インパクトドライバーでさらに深く打ち込みます。

それでも凹まないビス頭は金属リューターなどで削り落とすしかないのですが、数が多くなれば大変な作業となってしまいます。

ビスが上手く打ち込まれていてもビス穴の周囲はビスを打ち込んだ時の衝撃で盛り上がっている場合があります。

月のクレーターと同様、凹み穴の周りはたいがい盛り上がっているのです。

ビス穴周りのバリ

例えば上の画像の様な感じです。

この出っ張ったバリは、あて木をしたサンドペーパーなどで研磨して平らにすることができますが、サンドペーパーをかけることでできた磨きキズを消すため、最終的には最初のビス穴の面積の10倍以上の面積を補修しなければならなくなるので、なるべくならペーパーがけは避けたいところです。

補修道具の中にはこのような凸バリを押しつぶして凹ませる、金属のヘラのような道具がありますが、木部補修の場合にはカッターナイフや彫刻刀で穴の周りを切り取ってしまった方が手っ取り早く補修ができます。

ビス穴のパテ埋め

今回の店舗の補修では幸いバリは少なかったので上手くパテ埋めすることが出来、きれいに補修できました。

ビス穴補修完了

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